「シャカリキ」と「弱虫ペダル」の違いから見る自転車乗りの変化






このシーン、自転車に乗らない人からすると「何のこっちゃ?」って感じかもしれませんが・・・。

自転車乗りからすると「そんなバカなw」って感じのシーンなんです。

でも、このシーンから時代と共に自転車乗りが変化していった事が分かるんですよー!

20年前の自転車漫画

SHAKARIKI! シャカリキ! (ワイド版) 全7巻 完結セット 【コミックセット】
先程のシーンが出てくるシャカリキという自転車漫画は、1992年から1995年にチャンピオンに連載されていた自転車漫画です。

高校生の自転車ロードレースでの活躍を描いた漫画ですが、もう20年以上も前の漫画になります!

それに対して弱虫ペダルは2008年から連載が開始された、今の自転車ブームの火付け役となったような漫画ですね。


2017年12月で53巻まで刊行、2017年3月時点で累計発行部数1700万部と大ヒットしています。

シャカリキが不朽の名作、弱虫ペダルが新時代のエースって感じですね。

走り方が全然違う

そんな、シャカリキ!と弱虫ペダル、主人公は両作とも山登りに強いクライマーです。

でも、2人の走り方は全然違うんですよ!

まずシャカリキ。彼らのレースではシフトダウン(=軽いギアを使う)した瞬間に負けなのです。

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これは、平成の現代を生きる自転車乗りからすると考えられない話です。

対して、弱虫ペダルの主人公は軽いギアを回すケイデンス型の選手。


これは、弱虫ペダルの主人公だけが回転(ケイデンス)型なのではなく、現代では「ケイデンス型でないと山岳レースでは勝てない」と言われるほど自転車乗りにとっては常識な事なのです。

レースだけでなく、サイクリングの場面でも重いギアばかり踏んでいるとバテてしまうので、軽いギアを回すようにしますね。

これにはちゃんと歴史的背景が

漫画の世界にこういった変化があったのは歴史的な背景がちゃんとありまして・・・。

もともと、自転車レースの黎明期は「変速機は女子供が使うもの」という考えもあったんですね。「漢は重いギアを踏んでなんぼ」みたいな。

↓こんな感じでタイヤも背負って修理しながら走るような超過酷な男たちのレースをしていたようです。

出典:Tour de France In The Early 1930s: Pics, Videos, Links, News

そんな自転車界に彗星のように現れたのが、ランス・アームストロングという自転車選手です。

彼は世界最大の自転車レースである「ツール・ド・フランス」で前人未到の7度の総合優勝を達成しました。

彼が「軽いギア比でたくさんクランクを回す」高ケイデンスな走法を実践して成果を上げ、それによってロードレース業界の主流はトルク重視からケイデンス重視に塗り替わったのです。

ランスが登場する以前は『トルクこそ正義』、ランス登場以後は『ケイデンスこそ正義』という文化がある、ということですね。自転車の乗り方にまで変化を与えてしまう選手って凄い。

更に驚きなのはランスの7連覇がドーピングだった事なんですが・・・。

そして、シャカリキはランスが大活躍する少し前の漫画です。  

漫画を通してそういった自転車の乗り方の変化が垣間見えるのはすごく面白いですね!

シャカリキは漢気溢れる自転車漫画

自転車レースの描写に関しては、今では常識が変わってしまっているので違和感がある箇所もところどころありますね。

でも、重いギアを踏むのが男の勝負!みたいな一本気な熱さがあって非常に面白い漫画です。

スクリーンショット (28)
自転車漫画の中では僕的No1!

気になった方はぜひぜひ見てみてください!